東京都のギャラリー EUKARYOTEにて、2023/07/14~08/06に開催された磯村暖さんの個展「カ」。
その展示の中の3作品で、ジェスモナイトが使用されています。
3つの作品は同じエリアに、静かに身を寄せ合うように展示されました。
左から Aromatum Chaosian 656/Aromatum Chaosian323/Aromatum Chaosian042
鋼を芯に、型どりしたり塗布していったジェスモナイトAC100を使用し、塗装や研磨で生命的に表現されています。
柔らかく蒸気を吐き出す口元のうちのひとつは、ウニの骨の模様を使用。
ギャラリーの1階に展示されたそれぞれからは、まるで生き物のような雰囲気を感じます。植物のようでありながら、どこかで見たことのある生き物の皮膚のような印象を受けます。
同展示室内の壁には、光の移り変わりが目まぐるしい映像が投影されており、その瞬間によって作品の表面や全体の表情が異なっていきます。
この光景が大昔のものなのか、それともものすごく未来のものなのか。
静かなギャラリーの中で覗き込んでいると、本当に生きているものたちと空間を共にしているように思える作品です。