東北芸術工科大学彫刻コース  リモートデモ

 

東北芸術工科大学彫刻コース さまで、ジェスモナイトのリモートデモを行いました。東北芸術大学には学生さんたちと先生方がアトリエに集合して、ジェスモナイトのオフィスとZoomビデオ通話でつないで素材説明と実演を行いました。

匂いや粘度は、ビデオ通話ではなかなか伝わりにくいものですが、今回ジェスモナイト側の実演した内容を現場側で先生が学生さんたちの目の前でやって見せるミラーリングスタイルでとても面白い取り組みになりました。その場で臨機応変に対応しながらジェスモナイト貼り込みを実演してくださったのは、彫刻コースの「型と摸刻」で授業講師を担当されている 彫刻家の 藤原 彩人 Ayato Fujiwaraさんです。

授業の最後にシリコンから脱型して、皆で「おー」っとほんわかする瞬間が何とも良いです。

リアルタイムに実践してみることで、嗅覚や触覚などのリモートでは伝わらない部分が補われるだけではなく、型の大きさや形状が違うので使う使用量も少し変わってきたりと、その場で試してみることで様々な発見や疑問が出てきたように思います。
コロナ対策でリモートデモの機会も増えましたが、同時進行で双方作業する進め方であればリモートの弱点を補うことができるため、少し時間はかかりますがとても有効な方法だと感じました。クリエイティブな先生方のアイディアに感謝です。

デモ後の授業でジェスモナイトを使用した実習が行われ、制作の様子や成果物の写真をシェアしていただきました。大変面白い課題でしたのでご紹介させていただきます。「型と模刻」というテーマで、野菜や身近なものをシリコンで型取りし、半分はジェスモナイトでキャスティング、残りの半分は油粘土を使って摸刻をするという内容の授業です。

「型と模刻」の授業の成果物
1つの物体に2つの手法が同居していることで、違いが鮮やかに浮かび上がります

エリンギ。ヒダの部分が繊細で形状の面白さを感じます。

製品ならではのフラットな面が、ジェスモナイトと油ねんどで表現されていました。

野菜の色がなくなっても何の野菜か認識できるのは、人間が色ではなく形で認識しているからなのか、どうなのか。。謎が深まります。

かぼちゃの断面。こうしてじっくりみると、種が詰まっている部分がどんどんゲシュタルト崩壊していくような感覚になります。普段何気なく見たり食べたりしている食品(植物)の形への興味が出てきますね。

摸刻も複製もそれぞれを別々に学ぶ機会は多いように思いますが、それをあえて一つの形の中で行うことでより学びを深められそうな大変興味深い内容でした。

東北芸術工科大学彫刻コース Webサイト
彫刻コース長・教授 / 彫刻家 吉賀 伸 Shin Yoshikaさん
「型と摸刻」担当教員 / 彫刻家 藤原 彩人 Ayato Fujiwaraさん