Bunkamura Gallery 8/ にて開催された、グループ展[ face to face Vol.Ⅲ ]。
こちらで中屋明子さんの作品が4点出展されており、内2点にジェスモナイトが使用されています。
Title: The head Ⅲ
Size: w225× d165× h165(mm)
展示会場にひっそりと、そして強い存在感を放っている「The head Ⅲ」。
果たしてこちらを見ているのかは確信が持てないながらも、吸い込まれるような顔。
自身からは遠く離れた存在なのかと思い近づいてみると、その頬に柔らかに見える肌の表現は子どものようでもあります。
ぐるりと中屋さんの作品を見て歩いていると、もう1点の気になる作品にも出会います。
Title: Do you see me?
Size: w195× d210× h580(mm)
その表情の軽快さも目を引きますが、手の残し方、背中のしわ、立ち上がった耳など、ぐるぐると時間をかけて観察するたびに魅力が増していきます。
微細な血管の表現、わずかな線によって現れる柔らかな印象。
つい、時間をかけてさまざまな形で観察したくなる魅力があります。
最初にご紹介した「The head Ⅲ」にも共通することではありますが、中屋さんの作品は、実際に目にした時のその繊細さに圧倒されます。
写真ですらその丁寧な表現に感じ入りますが、やはりギャラリーの空間で、直接感じてほしいと強く思います。