デザイナーの小関隆一さんによる「Figure of Light」というシリーズは、ローマのパルテノンに差し込む光からインスパイアを受けてデザインされています。
ミラノサローネのALCOVA 2022にて出展されました。
穏やかに溶けるような線で作られたライトは、とても上品な佇まいです。
照明の形は、全て丁寧な手仕事によってジェスモナイトで仕上げられました。
光が自ら造形したような雄大さを感じる美しく素晴らしいデザインです。
とろりと溶け出している光は、一息つけるような色でもありながらどこか神々しい印象。
その光による表現はそれぞれ印象強いものですが、消灯された時の静謐さも魅力的です。
光によって見えていた曲線が暗がりで別の顔を見せ、その静寂がまた目を引きます。
シンプルな作りながら静かで優しい光が灯るその様子は、太古から人が安らぎを覚える光の色は変わらないのかもしれないと実感させてくれます。