ForestBank™とは、製材された木材だけでない森そのものが持つ多様な価値に着目した 狩野佑真さんが生み出したマテリアルの名前です。木の端材、樹皮、小枝、葉、木の実、土などの材料ををジェスモナイトと混ぜて固め、表面を美しく削り出すことで、豊かな森の表情が感じられる仕上がりになっています。
家具・什器・空間など様々に活用されていますが、こちらの写真は「ForestBank|for GOOD CYCLE BUILDING 001」淺沼組 名古屋支店改修プロジェクト「GOOD CYCLE BUILDING」のミーティングテーブルでです。
今回のForestBankで使用されたのは奈良県吉野山の森と岐阜県飛騨市の森からひとつひとつ集められた森素材。淺沼組さんに所縁のある吉野杉の柱から出た小枝や樹皮などを材料として大切な思いと共に封じ込めています。テーブル表面をじっくり観察するとあちこちに木の実や曲がりくねった根などが顔を出していて、そのユニークで豊かな表情には飽きることがありません。
GOOD CYCLE PROJECTでは計9台,直径90~120cmのForestBankテーブルが製作されました。
淺沼組 名古屋支店改修プロジェクト
建築設計 : Norihisa Kawashima Architects + 株式会社淺沼組
家具デザイン : TAKT PROJECT
マテリアルデザイン : STUDIO YUMAKANO
2021年9月竣工
ForestBank 制作中の風景はこちら
制作協力:株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)