左官職人向けワークショップ

 

左官職人向けジェスモナイトの講習会を行いました。会場の原田左官工業所の職人さんをはじめ、全国各地から複数社の左官職人の皆さまにお集まりいただき、ジェスモナイトの実演・指導を行いました。

主催:株式会社ミコレアークさま
会場:TILE LIBRARY(タイルライブラリー), 原田左官工業所

まずは座学から。
作品例や使用事例をご紹介することで、ジェスモナイトでできること、全体的な素材の傾向などを把握します。
座学会場のTILE LIBRARY(タイルライブラリー)には美しいタイルが展示されており、タイルの活用方法で職人さんたちはひと盛り上がりでした。

通常のデモンストレーションでは、複数あるジェスモナイトの種類のうち、たとえばAC100などメイン素材を一つに絞って実演を行うことが多いのですが、今回は用途に応じてジェスモナイトの取捨選択ができるよう、AC100/AC200/AC730/Flex Metalと、各種類の特徴と扱い方をざっと網羅するボリューミーな内容でした。

参加者の皆さんは単純に壁を塗る左官職人ではなく、これまでに見たことのない新しい建築仕上げを考え、作り上げるプロ。
これまでの現場で建築家、施主、デザイナーから出てきた要望で、どのような要件にジェスモナイトが向いているか?そんなことを考えながら、他の材料との向き不向きを比較をしながら、一つ一つ基本的な工程を学んでいきます。

通常ジェスモナイト数種類の各特徴や使い方を1日で一気に詰め込もうとすると混乱しやすいのですが、既に多くの経験と材料知識の引き出しがある状態で「このジェスモナイトはこの素材に近い存在。使いどころはここ。」のように一つ一つ落とし込みながら理解していかれるので、スムーズです。

じつは私たちは講習開始前にはジェスモナイトを鏝(コテ)で左官する作業デモのイメージを持っていたのですが、実際にはジェスモナイトの一番スタンダードな使用方法、型材(シリコン型や木型)を使った実演やテストをたくさん行いました。皆さん慣れた手法にはこだわらず積極的に新しい工法を楽しんでいます。

色々試してみたジェスモナイトサンプルたち。
ジェスモナイトが、新しい壁や什器のフィニッシュに寄与できる日を楽しみにしています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

株式会社ミコレアークさま
原田左官工業所さま