注型やFRPで自由に形を作ることができ、従来樹脂にない質感をもつジェスモナイト。硬化時間が15分程と早い点や、水性で手軽に扱いやすい点もデザイナーから評価されています。素材そのものが持つ力に加えて、色や質感、仕上げといったデザインに欠かせない要素を自由度高くコントロールができることから、ハイエンド向けプロダクトの素材として可能性を見出され、2015年頃よりヨーロッパのプロダクトデザイナーから熱い注目を浴びています。
イタリアのミラノデザインウィーク、ドイツのアンビエンテ、パリのメゾン・エ・オブジェ、などの有名見本市やフェアで、クリエイティブな要素の強いジェスモナイト製プロダクトが毎年発表されています。また、ロンドン・デザイン・フェスティバル2017のマテリアル オブ ザ イヤー はジェスモナイトが選出されました。
ジェスモナイトは、その成型時に銅や鉄などの金属粉、また砂や石などを混ぜて成型することができます。これを利用して、成型後に磨きや酸化といった金属加工を施すなど一点ものの美しいデザイナーズアイテムが作られています。ジェスモナイトを使ったホームウェアやステーショナリー、家具、アクセサリーなど幅広いジャンルのプロダクトデザインで使われています。下の写真をクリックすると、各アーティストの詳細紹介ページが見られます。
実用ノウハウやアイデアを紹介する「ジェスモナイトLAB」で、さらに多くのプロダクト事例をご紹介しています。
ジェスモナイトを使ったプロダクト事例
自由に着色ができ、液体の状態から硬化する性質を生かして、瞬間の色の混ざり合いを作品に仕上げた一点もののデザインが作られています。
TROELS FLENSTEDによる、マーブリング注型による器
色、質感、仕上げにフォーカスし、サーフェイスデザインのみを専門的に扱うデザイナーからも、ジェスモナイトを使用した美しい質感のデザインが発表されています。
Olivia Aspinall Studioによる、サーフェイスデザイン
ジェスモナイト作成のサーフェイスサンプル