自然界に繰り返し現れる複雑なマトリクスを深く追求し、そこから有機的な自然美の静寂とを切り出しています。その有機的なフォルムが元の文脈から完全に切り離されて提示されるとき、観る者の解釈は曖昧で不可思議な境地へ迷い込みます。
127 (W) x 162 (H) x 51 (D) cm
Jesmonite, Metal armature, fibreglass, cellulose pulp, pigment
Whole I(右), 90 (W) x 83 (H) x 135 (D) cm
Whole II(左), 316 (L) x 88 (H) x 56.5 (W) cm
Jesmonite, Metal armature, fibreglass, cellulose pulp, pigment
作品には神道の影響があるかもしれないと小田まり-ルースさんは言っています。
幼少期から父親の仕事の関係で世界各地での暮らしを経験されていて、日本で暮らした期間も東京での4年半のみ。世界中どこの国に住んでいても自分は外部の人だと感じてしまう生活のなかで、彼女のまわりにある自然はいつも美しく、畏敬の対象だったといいます。
自然のもの全てに神が宿るという八百万の神の考え方と、彼女自身の経験と美意識とが深く結びつき、静謐で美しい彫刻を生み出しているのかもしれません。
小田まりルースさんの詳しいインタビューがNRマガジン(英語記事)にて掲載されています。
各 23 (W) x 23 (H) x 5 to 5.5 (D) cm
Jesmonite AC100, crushed marble, fibreglass backing
Jesmonite AC100, crushed marble, fibreglass backing
26 (H) x 直径約12cm
Jesmonite 730 white marble
60(W) x 169(H) x 48(D)cm
Jesmonite, Metal, cellulose pulp, polyester fibre, pigment.
Whole III, 127 (W) x 162 (H) x 51 (D) cm
Whole IV, 103 (W) x 253 (H) x 54 (D) cm
Jesmonite, Metal armature, fibreglass, cellulose pulp, pigment
小田まり-ルース。パプアニューギニアに生まれ、東京、ヨーロッパやニューヨークをはじめ世界各地で生活。マンチェスター・メトロポリタン大学にて3Dデザインを学んだ後、マンチェスターをベースに活動し1998年に自身のスタジオを設立、その後2020年にウエールズの静かな海辺の町に活動拠点を移しています。これまでに制作されてきた作品群は、ロイヤルアカデミーやロンドンのV&Aミュージアムといった国際的に有名な美術館や、その他数多くのギャラリーや美術館で展示されています。また日本ではサンシティ立川(高齢者用住居)に、小田さんの作品が数点常設されてます。
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ジェスモナイトを使用して制作されたアートワーク
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